今回は新入社員研修25日目の様子をご紹介します。
この日はZoomを通して外部研修に参加し、「数字力・数字的コミュニケーション」をテーマに学びました。
一見当たり前のように思えるテーマですが、実際に研修を受けてみると自分がどれだけ“曖昧な表現”に頼っていたかに気づかされる内容ばかりで、とても有意義な学びになりました。
なぜ「数字」を使ったコミュニケーションが必要なのか?
皆さんは、こんなやり取りに覚えがありませんか?
「今、ちょっとよろしいですか。今日、できるだけ早く帰りたいんですが……。」
この発言を聞いたとき、心の中で「どのくらい?」「なぜ?」「本当に早く帰る必要があるの?」と、モヤモヤを感じる人も多いのではないでしょうか。
しかし、これに数字を入れてみるとどうでしょうか。
「今、5分ほどお時間よろしいですか。今日は病院に行かなければならないので、16時には退社したいのですが可能でしょうか?」
途端に、相手の状況がより明確に伝わり、返答しやすくなりますよね。
このように、「数字」を使うことでコミュニケーションのすれ違いや解釈のズレを防ぎ、相手に安心感や納得感を与えることができるんです。
また、研修では「“ちょっと”ってどのくらい?」という質問が投げかけられましたが、回答は2分から10分まで人それぞれ。
一つの言葉でも、人によって受け取る意味がこんなにも違うということを、実感しました。
数字を使うことで見えてくる“誤差のギャップ”
たとえば、「できましたか?」という曖昧な質問をすると、相手の感覚に任せることになります。
ですが、「10点満点でいうと、どのくらいできましたか?」と聞くと、自分と相手の間にある“できた”の基準の違いに気づけます。
「7点くらい」と答えが返ってきたとき、さらに「残りの3点は何が足りなかったと思いますか?」と深掘りすることで、誤解のない会話ができ、業務改善にもつながりますよね。
また、コミュニケーションの解像度を高めるために、「こことここの部分が自信がないので、重点的にチェックしていただけますか」と伝えるだけで、上司からのフィードバックの質もグッと上がります。
数字を活用することで、「何をどの程度」「どこに課題があるのか」「今後どうすればよいか」が可視化され、建設的なやりとりが実現できると強く感じました。
比較・分解でもっと伝わる!説得力アップのテクニック
数字を使ううえで、さらに説得力を高めるテクニックとして紹介されたのが、「比較」と「分解」です。
たとえば、「今すぐやったほうがいいです」とだけ伝えても、相手はピンときませんよね。
でも、「今すぐ行う場合は5万円のコストで済みますが、後から対応すると10万円かかります」
というように、数値で差を見せることで説得力が格段に増します。
同様に、何かを報告する際にも「うまくいきました」ではなく、「3件中2件が成功しましたが、1件は〇〇が原因で失敗しました」といった分解された表現にすることで、上司やお客様にも状況を正しく把握してもらいやすくなります。
数字を活用すればするほど、コミュニケーションの“あいまい”がなくなっていく感覚がとても面白く、「これは使える!」と思う場面がたくさんありました。
まとめ:学びを“行動”に落とし込む意識を忘れずに
今回の研修を通して、あらためて「伝える力=仕事の質」に直結することを実感しました。
コミュニケーションはあらゆる場面で必要とされる力であり、そこに数字というツールを掛け合わせることで、より明確・正確・円滑な関係が築けるのだと思います。
私自身も、これまではつい「少しだけ」「早めに」「大体」などの表現を使いがちでしたが、これからは今回の研修で学んだことを意識して、上司やお客様とのやりとりに“数字”を積極的に取り入れていきたいと思います。
「学んで終わり」ではなく、「学んだことを現場でどう活かすか」が何よりも重要。
小さなことでも、行動の一つひとつが自分の成長につながると信じて、これからも実践していきたいです!
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