この日は、Zoomでの特別研修に参加しました。
テーマは**「年計表」**。
正直なところ、名前を聞いただけでは「何だか難しそう…」と感じていました。
事務所で何度か目にしたことはありましたが、自分が活用するイメージは全く湧いていなかったんです。
しかし、講座を受け終わる頃には、そのイメージは180度変化!
「早く私も扱えるようになりたい!」と、未来へのワクワクで胸がいっぱいになっていました。
今回は、そんな私の固定観念を覆した「年計表」の奥深い魅力についてご紹介します!
そもそも「年計表」って何?ビジネスの健康診断書だった!
皆さんは「年計表」と聞いて、どんなものを思い浮かべますか?
簡単に言うと、年計表とは**「直近12ヶ月間の数値を毎月集計し、その合計額の推移を表にしたもの」**です。
「それって普通の月別グラフと何が違うの?」と思われるかもしれません。
一番のメリットは、季節による変動の影響を取り除ける点にあります。
例えば、夏によく売れる商品や、冬に需要が高まるサービスなど、ビジネスには繁忙期と閑散期がつきものです。
月ごとの売上だけを見ていると、一時的な増減に一喜一憂してしまい、ビジネス全体の大きな流れを見失ってしまうことがあります。
しかし、年計表は常に過去1年分(すべての季節)のデータが含まれているため、季節変動が平準化され、会社の本当の実力や成長トレンドを正確に把握することができるのです。
まさに、ビジネスの「健康診断書」のようなものですね!
可能性は無限大!変幻自在な年計表の活用術
今回の研修で一番驚いたのは、年計表の活用の幅広さです。
私は「売上」の推移をみるという視点だけだったのですが、実は分析したい目的に合わせて、様々な切り口で作成できる変幻自在のツールだったんです!
研修で紹介された活用事例をいくつかご紹介します。
- 飲食業の場合
- 店舗別に作成すれば、各店舗の好不調が一目瞭然に。
- ランチ/ディナー別に作成すれば、どちらの時間帯のメニューに力を入れるべきか、戦略を立てやすくなります。
- 美容業界の場合
- スタイリスト別に作成すれば、各スタイリストの売上貢献度や成長度合いを客観的に比較できます。
- **メニュー別(カット、カラーなど)**で分析すれば、どの施術が人気なのか、新たなセットメニュー開発のヒントにも繋がります。
このように、お客様の業種や課題に合わせてカスタマイズできるのが、年計表の最大の魅力だと感じました。
お客様のためだけじゃない!自分の成長の道しるべにもなる
年計表のすごいところは、お客様へのコンサルティングだけでなく、社内でも活用できるという点です。
研修で特に「これはいいな!」と心に響いたのが、**「若手社員3年間の仕事の年計」**を作成しているという事例でした。
- 入社後3年間の成長度合いが可視化される
- 先輩がどのように成長してきたのかが分かり、自分の将来像を描きやすくなる
- 今、自分がどの立ち位置にいて、次に何をすべきかの目標設定に役立つ
正直、私もこの年計が欲しくなりました!
入社後のキャリアプランって、なかなか具体的なイメージが湧きにくいですよね。
「来年の今頃、自分はどんな仕事をしているんだろう…」と、漠然とした不安を感じることもあります。
そんな時、自分の成長を客観的なデータで示してくれる”道しるべ”があれば、どれほど心強く、モチベーションが上がることか!
まとめ:データから未来を描く面白さ
研修を受ける前は、少しとっつきにくい印象だった「年計表」。
しかし、その本当の姿は、漠然とした課題の”本当の原因”を見つけ出し、未来への具体的な一手を考えるための強力な武器でした。
例えば、「業績が落ちたのは、コロナのせいだ」と考えていても、年計表の得意先別グラフを見れば、「本当にそうだろうか?実はコロナ以前から、A社との取引が減少傾向にあったのかもしれない」といった、新たな気づきを得るきっかけになります。
データと聞くと冷たいイメージを持つ方もいるかもしれませんが、その数字の裏には、お客様の努力や想いが詰まっています。その想いに寄り添い、データという客観的な根拠を持って未来を一緒に描いていく。
そんな仕事ができるよう、私も早く年計表を使いこなせるプロフェッショナルになりたいと、心から感じた研修でした。
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