1. 上司不在の不安と向き合いながら始まった業務
新入社員研修もいよいよ20日目を迎えました。毎日が新しい発見と反省の繰り返しで、学ぶことの多さに日々圧倒されながらも、一歩ずつ着実に成長を実感しています。そんな中、今回はいつもと少し違う一日でした。
この日は、私を普段担当してくださっている上司が有給休暇を取られており、事前に与えられた業務をもとに「自分で考えて動く」ことが求められる状況でした。上司が近くにいないというだけで、こんなにも心細く感じるのかと改めて気づかされました。
最初は、「何かミスをしてしまったらどうしよう」「進め方が違っていたらどうしよう」といった不安が頭をよぎりました。
でも、それと同時に「いつかはこうして一人で仕事を回していく日が来る」という当たり前の未来も意識し、この日を“その第一歩”と捉えてみることにしました。
不安に引きずられそうになる気持ちを押さえつつ、自分なりに計画を立て、できることから取り組み始めました。
このような「責任感を持って取り組む」時間は、普段以上に緊張感があり、良い意味で自分を奮い立たせてくれました。
2. 自分なりの工夫で進めた業務と成長の実感
この日取り組んだのは、記帳代行業務。経費の入力や売掛金・買掛金に関する資料の整理など、これまでにも何度か行ってきた作業でした。しかしながら、まだまだ修正を受けることも多く、毎回が学びの連続です。
今回は、これまでのフィードバックをノートでしっかり見直し、過去に指摘された内容を振り返りながら作業を進めました。たとえば、仕訳のミスが起きやすいパターンや、金額の整合性を取るために確認すべき帳票の順序など、今までの経験が活かせる場面が随所にありました。
また、業務を進める中で「これまで自分がどこでつまずいていたのか」「どうやって解決したか」を振り返る習慣が、自信と冷静さにつながっていると感じました。
資料をただ“見る”のではなく、“読み解く”視点を持つことで、情報の捉え方が変わったように思います。
わからないことがあった際も、まずは自分で考え、推測し、必要な資料を見直してから他の上司に質問をしました。
ただ聞くだけではなく、「自分はこう考えたが、この部分だけが不明だった」と背景を説明することで、上司とのやりとりもスムーズになり、信頼感にもつながっている気がします。
3. 「本当に質問が必要か?」を自問する習慣
業務の終わりには、次回出勤時に上司に確認したいことをノートに整理しました。そのとき大切にしたのが、「この質問は本当に今、聞く必要があるのか?」という自問です。
わからないことがあった時、すぐに人に聞くのは悪いことではありませんが、それが続くと“考えなくなる癖”がついてしまうのではと自分に問いかけました。自分で調べたり、考えたり、複数の資料から情報を読み解いたりすることで、理解は格段に深まると実感しています。
今回も、売掛金・買掛金に関する資料や通帳明細、取引先との入出金データなどを突き合わせて確認する中で、「この金額はなぜずれているのか」「何月分のデータを確認すべきか」といった疑問が自然と出てきました。そういった疑問を、そのままにせずに追いかけることで、自分で答えにたどり着くことも多くなってきました。
質問をする際も、「自分はどこまで考えて、どの情報をもとに疑問を持ったのか」を共有するようにしています。
これによって、相手も背景を理解しやすくなり、単なる“指導”ではなく、“対話”が生まれると感じています。結果として、仕事の質も、関係性も、より良いものになると確信しています。
4. 関係の質と生産性を意識した働き方へ
少し話は戻りますが、土曜日に受けた社内研修では「関係の質が組織の成果に直結する」というテーマがありました。最初はピンとこなかったのですが、今回のように“自分の働き方”と“周囲との関係”を深く見つめる日を経験してみて、この言葉の意味が少しずつ腑に落ちてきました。
良い関係性を築くためには、単に「仲良くなる」ことではなく、「信頼されること」「自分の役割を果たすこと」「相手の時間を尊重すること」などが含まれると気づきました。何気ないコミュニケーションの中でも、自分がどう見られているか、どう伝えているかを意識するようになっています。
特に、同じ質問を何度もしないようにすることや、自分の考えを持って相談に臨むことは、上司との信頼関係を築く上で非常に大切なポイントです。
上司の時間を無駄にせず、こちらの成長意欲が伝わるような姿勢を持ち続けたいと思っています。
そして何より、どんな小さな作業に対しても「これは生産性があるか」「この方法が最も効率的か」という視点を忘れずに、行動に落とし込んでいくつもりです。与えられた業務をただこなすだけではなく、意味を理解し、改善できることを見つけていく姿勢が、自分をさらに一歩成長させてくれると信じています。
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