新入社員研修50日目は、毎月恒例となっている外部研修をオンラインで受講しました。
これまでにも「仕事の任せ方・任され方」や「ロジカルシンキング」など、社会人としての基礎体力となるような知識をたくさん学んできました。
どの研修も目から鱗が落ちる内容ばかりで、自身の成長に繋がっていることを実感しています。
そして今回のテーマは**「説明力(プレゼンテーション)」**でした。
皆さんは、「プレゼンテーション」と聞くと、どんなイメージを持ちますか?
「大勢の前で話すのは緊張する…」「上手く話せる自信がない…」と、少し苦手意識を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
何を隠そう、私もその一人でした。
しかし、この研修を通して、私のプレゼンに対するイメージは180度変わりました。
今回は、その研修で学んだ「相手の心を動かす」プレゼンテーションのコツを、皆さんにも共有したいと思います!
プレゼンは「上手く話す」ことじゃない?本当の目的とは
研修の冒頭、講師の方からこんな質問がありました。
「プレゼンテーションで最も重要なことは何だと思いますか?」
私は「流暢に話すこと」や「格好いいスライドを作ること」を想像していました。
しかし、講師の方の答えは全く違ったのです。
プレゼンテーションとは、『相手を行動させる技術』のこと
この言葉を聞いたとき、頭をガツンと殴られたような衝撃を受けました。
そう、プレゼンテーションは一方的に話す発表会ではなく、聞き手との対話であり、最終的に相手に何かしらの「行動」を起こしてもらうためのコミュニケーションだったのです。
例えば、先輩に質問するとき。「ここが分かりません」と伝えるだけでなく、「こうすれば解決できるかもしれない、というアドバイスが欲しい」という行動を促すことが目的になります。
お客様への提案なら、「この商品を導入したい」と思っていただくことがゴールですよね。
この「相手を行動させる」というゴールから逆算すると、理想的なプレゼンの流れが見えてきます。
- 聞いてもらえる: まずは相手の関心を引き、話を聞く姿勢になってもらう。
- 理解される: 専門用語ばかりでなく、分かりやすい言葉で内容を正しく伝える。
- 記憶に残る: プレゼンが終わった後も、要点が相手の記憶にしっかりと残っている。
この3つのステップをクリアして初めて、相手は「行動しよう」という気持ちになるのです。
上手く話すことよりも、いかに相手の心を動かし、次の一歩へと導けるかが重要だということに気づかされました。
明日から使える!伝わる話の構成術「PREP法」を徹底解説
では、具体的にどうすれば「相手を行動させる」プレゼンができるのでしょうか。
研修では、プレゼンを組み立てる際の「考え方の順番」と、具体的な「話の構成モデル」を学びました。
多くの人がやってしまいがちなのが、「さて、何を話そうか…」と、いきなり内容から考え始めてしまうこと。
しかし、本当に大切なのはその前段階です。
【プレゼンを考える前の3ステップ】
- 誰に (Who): 聞き手は誰か?(先輩、お客様、同僚など)相手の知識レベルや状況を分析する。
- どうしてほしいのか (Why): プレゼンの目的は何か?(承認してほしい、理解してほしい、協力してほしいなど)ゴールを明確にする。
- 何を伝えるのか (What): 目的を達成するために、どんな情報を伝えるべきか?相手が持ちそうな疑問を予測し、その答えを用意する。
この3つを最初に固めることで、話の軸がブレなくなり、独りよがりではない、相手に寄り添ったプレゼンになります。
そして、その上で役立つのが、伝わる話の構成モデル**「PREP(プレップ)法」**です。
- P (Point):要点・結論
- 「本日のご提案の結論は、〇〇です」
- R (Reason):理由
- 「なぜなら、~という理由からです」
- E (Example):具体例・事例
- 「例えば、A社ではこの方法で売上が120%向上しました」
- P (Point):要点・主張(再)
- 「以上の理由から、改めて〇〇を提案いたします」
この順番で話すことで、聞き手は最初に結論を知ることができるため、話の全体像を把握しやすくなります。
そして、理由と具体例が続くことで納得感が増し、最後のダメ押しでメッセージが記憶に定着しやすくなるのです。
まとめ:「結論ファースト」で、相手に響くコミュニケーションを目指して
今回の研修を通して、プレゼンテーションは特別なスキルではなく、日々のコミュニケーションの延長線上にあるものだと感じました。
私自身、話したいことがたくさんあるあまり、結局「何が一番伝えたかったんだっけ?」と話が散らかってしまうことがよくあります。
だからこそ、今回学んだ**「結論ファースト」を意識できるPREP法**は、私にとって大きな武器になりそうです。
まずは、先輩への報告や相談といった身近な場面から、このPREP法を実践していきたいと思います。
この記事を読んでくださった皆さんも、ぜひ明日からのコミュニケーションで「結論から話す」ことを意識してみてはいかがでしょうか。
きっと、あなたの言葉がもっと相手に響くようになるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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