マネーフォワードの便利さに驚いた日々
経理業務の中で、今回は「マネーフォワード(MF)」を中心に仕訳入力を行いました。初めは少し不安もありましたが、実際に使い始めてみると、その便利さに驚かされることばかりでした。
まず、MFの大きな特徴は銀行やクレジットカードと自動連携できること。これによって、日々の入出金やカードの使用履歴が自動で取り込まれるため、残高をその都度確認したり、明細を手打ちする手間がなくなります。口座と紐づけておけば、アプリを開いた瞬間にリアルタイムの残高が確認できるのは、経理担当者として本当にありがたい機能です。
さらに、仕訳を進める中で、MFが取引の内容を学習してくれるという点も非常に優れています。例えば、「●●スーパーでの買い物は消耗品費」といったように、繰り返すたびに賢くなってくれるので、同じような取引の際にはすぐに勘定科目が表示されるようになります。この機能により、作業スピードも格段に上がりました。
自動化に頼りきれない、確認の重要性
便利な機能が多いとはいえ、すべてをソフト任せにするのはやはり危険です。自動で振り分けられた仕訳内容が、必ずしも正しいとは限らないからです。特に気になったのが、消費税率の判定です。クレジットカードでの買い物データは自動的に取り込まれますが、それが軽減税率8%か、標準税率10%かまではMF側で自動判別してくれません。ここは自分の目でチェックし、必要であれば税区分の修正を行う必要があります。
また、明細上では分からない取引内容も多く、「これは交際費?会議費?消耗品?」と迷うこともありました。そんな時、過去の知識や勘定科目の基本ルールが役に立ちました。自動化の補助はしてくれても、最終確認はやはり人間の責任。この点を再確認する経験となりました。
ストリームドや弥生との連携でさらに効率化
今回の入力作業では、MFに加えて**「STREAMED(ストリームド)」というアプリ**も活用してみました。これは、レシートや領収書を送るだけで、自動で仕訳されたデータが届くという非常に便利なアプリです。
実際に使ってみると、想像以上のスピード感に驚きました。送ったレシートの仕訳が、昼過ぎにはもう手元に届いていることもあり、非常にスムーズに作業を進められました。そのデータをMFに取り込むことで、手打ちする必要もなくなり、作業効率が一気に上がりました。
さらに、弥生会計との連携も試してみたところ、MFでは扱いづらい部分(たとえば帳票出力や一部の詳細設定)を弥生で行い、その後データをMFにインポートすることで、ソフトごとの長所を組み合わせた運用が可能だと分かりました。エクセル形式でまとめた取引データもそのままMFに取り込めたため、過去の資料を活かす場面でも非常に便利でした。
今後の課題と、知識を活かせる成長の実感
ここまで便利に進められた一方で、今後の課題も見えてきました。特に大きなものが、税金に関する知識の不足です。日々の仕訳処理の中で、「これは予定納税に関係する?」「所得税の処理はこのタイミングでいいのか?」と悩む場面が多くありました。上司からは、「納税スケジュールや所得税、予定納税について学ぶことで、仕訳の理解も深まるよ」と助言をいただき、今後はこの分野を重点的に勉強していこうと思いました。
また、業種ごとに異なる専門用語や取引内容にも戸惑うことが多く、「この会社は何をやっているのか?」「この支出の意味は?」と考える時間も必要でした。ですが、そのたびに過去に学んできたことが少しずつ活きてくる実感もありました。完全に理解していなくても、基本的な構造が頭に入っていることで、「この処理はあのときと似ているかも」と推測したり、必要な質問を投げかけることができるようになってきました。
経理の仕事は、覚えることが多く、常に最新の制度や業務に対応していかなければなりません。それでも、便利なツールと知識を組み合わせて、成長を実感できる喜びがあるのもこの仕事の魅力のひとつだと感じています。
日々の小さな発見や気づきを大切に、これからも着実に学びを深めていきたいと思います。
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